9月11日に行われたカワシマサイクルの展示会に行って来ました。
二回目(…操作間違えて非公開でした)の今回は”フルクラム~Fulcrum~”にフォーカスします。
フルクラムといえばスポークパターンに独自性があり姉妹ブランドとの違いもここで演出されています。Two-to-Oneと呼ばれる組み方はリム全周に均等にスポークを配置しつつ、ギヤ側と反対とでスポーク本数に差を設けることで中心からの突き出し量が違うリヤホイールのバランスを整えてくれます。これがカーボンリムにも相性よく掛かりの良いホイールに仕上がります。びっくりするのはスポークパターンで、フロントは反ローター側リヤはローター側にラジアル方式の組み方をしているところ。実際使ってみれば性能の高さに感心させられるのでたいしたものです。下位モデルも同じスポークパターンが採用されているのはオススメしやすいポイントです。
展示はディスクブレーキモデルばかりが並びます。ここまでハッキリされるとリムブレーキの存在がことさら薄まります。
空力と反応の良さならスピードシリーズの40T/55T、レース活動している方に限らずエアロ性能やグラフィックなど注目度の高いシリーズです。リムは仕様に限らずスポークホールがなく、2WAYに関しては容易にチューブレス化が出来ます(ニップル交換大変だけど….)。現行のリムとチューブレスタイヤとの相性は改善されております(メーカー談)。コンチネンタルに関してはETRTOの問題などありはめるのが大変とのことで、メーカーさんはカンパのタイヤレバー使っていただくことを進めております。
◇チューブラー仕様とクリンチャー2-WAY(チューブレス兼用)仕様がそれぞれに用意されます。
◇ブレーキローターの固定はオリジナルの固定リングによるセンターロック規格。
◇フリー(カセットスプロケット)取り付け規格はシマノとカンパから選択、スラムXD(R)はオプション対応となります。
◇フレーム取り付け規格は前後12mmTHRU AXLE(100/142)標準、オプション販売でフロント100mm幅の9mmクイックと15mmスルー、リヤ135幅の10mmクイックと12mmスルーへ対応可能です。
マルチパーパスならレーシングゼロでしょうか。特にリムがカーボンのモデルに関してはホイール各社にあって唯一アルミスポーク組という特徴を持ち合わせたモデル。レースから普段使いまでこの一本あれば楽しみつくせると思えます。リムブレーキと違ってブレーキ時にリスク考えなくて良いのはすばらしいことです。専用設計でリム自体軽いですし!!
ツィルカーボンと名づけたスポークホールの補強もあってレースでの激しい使用にも耐える安心設計なディスクブレーキホイール。ハブの造型も艶かしく存在を主張してきます。
ちなみにカンパのスポークパターンのお話。G3と呼ばれる独特の配置で空力と乗り心地とを良くするよう考えられてます。
以上、次回はDEDA ELEMENTIです。最近はホイールも作ってバーテープも受けてる自転車パーツの総合メーカーです。